年に1回、社員に向けて行っている「会社方針説明会」を、今年も7月末に開催しました。今回の会社方針説明会では、「Vision2030」の発表がありました。そこで語られた社長の言葉を紹介します。読んでくださる皆さんにも、技研システックの“これから”を感じていただければと思います。
キーワードは2030
今回の会社方針説明会では「Vision2030」というものを発表しました。約5年後の2030年になった時に、技研システックがどんな価値をもった会社として社会に存在していたいか、そのために今から何をするか、ということを、社員のベクトルをそろえるためにはっきりとした言葉にして表したものです。
2030年、技研システックはどんな会社になっていたいか。どんな存在として社会から必要とされたいか。大きく2つ、示しました。それは、弊社がコア事業として培ってきた「ロボット自働化生産設備づくり」と「レーザ設備づくり」に関することです。
厚労省のデータでは、この10年足らずで、2030年までに生産年齢人口が530万人も減少します。日本の自動車業界には550万人の人達が関わっていると言われており、いわば、業界が丸ごと一つ消えてしまうほどのインパクトがあるわけです。そういった社会課題に向けて、我々が存在する意義は何か。
弊社のコア事業である、人の単純作業を機械に置き換えるロボット自働化設備や、高難度なレーザ加工自働化設備は、まさしく、この課題解決に必要不可欠な要素に成り得ます。自分たちの技術を更に磨き、圧倒的にレベルアップして、「競合他社とはハッキリと違う」と思われるような提案力、開発力を示せるところまでもっていくことが、我々の使命だと考えています。
新たな企業文化を、コアメンバーがつくる
そのために重要になってくるのが、組織を動かしていくコアメンバーです。技研システックは、1965年に数人のメンバーで産業機器の設計会社として始まりました。勢いのあった昭和の日本では、右肩上がりの成長が当たり前でした。しかし平成を経て令和の今、労働人口は減っていく一方で、マンパワーでゴリ押ししていくようなボリューム勝負はできなくなりました。逆に言えば、社員一人一人の価値が非常に高くなっているということです。
これから必要となってくるのは、質を高めて付加価値額を上げていける力です。会社にその力を蓄えていけるのは誰か。それは、2030年に30~40歳代となる弊社のボリューム層、そしてそこに続く世代であるべきと、私は考えます。
これまでも折に触れて話しては来ましたが、今回の会社方針説明で「今20~40代の中堅若手世代が、会社運営のすべてにおいて中核を担う」と、はっきり書いて示しました。彼らの価値観で、技研システックの企業文化を再構築していくことを、これからの5年間で積極的に取り組んでもらいます。
もちろん、これまで培ってきた企業文化を否定するわけではありません。しかし、時代とともに、世の中が変わり、求められるものが変わってきたことも事実です。企業を取り巻く環境も、昭和や平成の頃から大きく様変わりしました。また社員の世代交代が進みそれに応じた戦い方が必要となってきました。それを肌で感じている中堅若手社員たちだからこそ、新しい技研システックの価値を育てていけると信じています。
既に新しい変化はあちらこちらで現れています。この勢いをどこまで広げられるか、5年後が非常に楽しみです。
(代表取締役社長 後藤了祐)
いかがでしたか。Vision2030を示して1ヶ月ほどが経ちましたが、社員同士が自主的に意見を交換し合う場を持つなど、社内でも嬉しい変化が見えてきました。社員こそ会社の一番の財産です。自分の力を生かしながら、会社を成長させていく楽しみをともに味わえる会社でありたいと思っています。(ホームページ担当/後藤) |