【お客様の声】株式会社デンソー様より「レーザーの専門的な話ができる社長は、かなり珍しい」

【お客様の声】株式会社デンソー様より「レーザーの専門的な話ができる社長は、かなり珍しい」

今回のブログは「お客様の声」を紹介します。株式会社デンソー エレクトリフィケーションシステムモノづくり開発部の福西さんにお越しいただき、ともにお仕事をする機会の多い弊社技術部設計開発課の五味と一緒にお話を伺いました。

 

 

-福西さんとは長いお付き合いになりました。

私は3年前に、事業内容統合に合わせてトヨタ自動車からデンソーへと所属が変わったのですが、技研システックさんとはトヨタ自動車にいた頃からのお付き合いです。元々、車の足まわり部品の溶接設備を製造していた技研システックさんへ、1998年に電子部品の検査装置メカ部の製造を依頼したところからなので、もう30年近くになります。

 

はじめは車に乗せる電子部品の生産設備をつくってもらったり、溶接がお得意なのでそのあたりをお願いしていました。自動車業界でも15年ほど前からレーザー加工が注目され始め、2014年にはプリウスに搭載するインバーターを、レーザー溶接装置を製作してもらいました。その頃から、レーザー加工に関連した依頼をさせていただくことがかなり多いですね。

 

 

-長い間技研システックに関わってくださっていて、その間の変化は何か感じますか。  

熟練の技術者が多いので、そこはずっと変わらず頼りにしています。一方で、最近は若い子たちが増えて、育ってきているなと感じています。以前より会社も大きくなられて、社内で対応いただけることも増えました。

 

レーザー加工技術に興味を持つマニアックな若手社員も増えてきて、面白くなってきましたよ。時々、技研システックさんにお邪魔して、レーザーを使った設備作りを一緒に進めたりもするのですが、夜遅くまで、ここにいる五味君も含めてメンバーたちと、ああでもないこうでもないと試行錯誤することも。帰るころにはヘトヘトですが、皆、技術者らしい情熱や探求心にあふれているので、一緒にやっていてとても楽しいですよね。

 

 

-技研システックについては、どんなところに価値を感じていただけていますか。

ひとつは、現社長である後藤了祐さんの存在です。彼は大学で、光の研究をしていた人なんですよね。なのでそのあたりの専門性が極めて高い。今私たちが取り組んでいるレーザー技術は、まさしく光の分野です。光の干渉や波長、反射、更にはモード変換についてなどを、学術的な面から社長がよく知っているわけです。

 

今、ぐんぐん伸びている中国の企業などは、社長の専門性と事業内容が直結しているんですよ。でも日本はそういう企業が少なくなりました。その中での後藤社長の専門性は、大きな価値です。

 

経営者としての後藤社長と、技術者としての後藤社長の両方と話をする機会があるわけですが、レーザーで何ができるか、どうやって実現させるかなどを話していると、この分野が純粋に好きなんだなと感じます。目がキラキラと輝いていますからね(笑)。そういう企業が、私たちと一緒に頑張ってくれるというのは、とても心強いですね。

 

もうひとつは、レーザーの技術開発に特化しすぎていないという点も魅力です。レーザー「だけ」に強い企業なら、他にもあるんですが。けれどそうした企業は、実際に工場で使う設備までは作れないことが多い。逆に設備づくりに強いメーカーは、レーザーという難易度の高いものにはなかなか手を出さない。なので、自らレーザーについての探求を進めつつ、実際に設備作りまで賄えるというところは、大きな魅力ですね。

 

 

-弊社のこれからについて、期待することがありましたら教えてください。

これからも、レーザー加工に関して、大切なパートナーでいていただきたいと思っています。その上で期待することを。今はやはり、私たちから「これを作りたい」「こうしてみたらどうだろう」と依頼して仕事が始まることが大半です。

そこをもう一歩進めて「レーザーでこんなことができるので、デンソーの事業のこんな部分に使えるのでは」と逆に提案がもらえるようになると、すごく良いなと思います。

我々は「ありえないような発想をしていく」ということを社としても大切にしているのですが、そんな発想が技研システックさんから出てくるのを、楽しみにしていますよ。

 

-ありがとうございました。

 

学会発表もされるような、レーザー分野で先端を行っている方と一緒に仕事ができることに感謝しています。福西さんと仕事をさせていただくと、レーザーに取り組んでいくうえでの大切なヒントが、何気ない会話の中からもたくさんこぼれてくるのを感じます。僕はそれを逃さず拾って、上手に蓄え、仕事に役立てていきたいと考えています。福西さんに少しでも近づいて、力になれるように!(五味)

 

長く技研システックに関わってくださり、お客様というより、時に先生として育ててくださっているような福西さんには、感謝するばかりです。お互いにとって必要なものを提供し続けられる、それがより良く循環する関係性を保っていけるよう、私たちもさらに頑張っていかないと、と思いました。(後藤)